上野動物園に於ける、身近な日本産爬虫類の由緒正しき飼育法

東京旅行の記録の続きです。

今回は、上野動物園に立ち寄りました。

上野動物園は1882年(明治15年)に開園された

日本で最も長い歴史を有する動物園です。

正式名称を東京都恩賜上野動物園といい

恩賜(おんし)の名は皇室から動物や公園を賜ったことに由来します。

 

さて、正門から入ってすぐの飼育舎に

ジャイアントパンダが寝そべっていました。

6月12日に「シンシン」がベビーを出産し

最近、パンダ人気が急上昇中です。

ちなみに、上野動物園では開園以来2匹のパンダベビーが出生しましたが、

 いずれも生後1週間以内に死亡してしまったようです(上野動物園の歴代パンダ)。

 

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今回、上野動物園は、たまたま立ち寄っただけなのですが

いろいろと勉強になったことがありました。

例えば、ゴリラは一夫多妻制で、

すべてのメスに気を使うためか

突然死する個体が多いとか、

ゴリラのエサとして最近まで果物を与えていたけれども

病気が増えたため、現在では野菜だけにしているとか。

 

歴史ある動物園だけあって、展示法は奇をてらわず正統派、

動物たちをきっちりと健康に飼育している様がみてとれます。

広い園内を歩いていくと、こんな建物をみつけました。

 

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両生爬虫類館!

家族は既に歩き疲れていて、もう帰りたいと言っていたのですが

「どうかお願いします」と懇願して中に入ることができました。

館内では、有名な爬虫類、両生類(オオサンショウウオ、ヤドクガエルなど)が

美しいディスプレーで展示されていました。

正直、昨日訪れた爬虫類倶楽部のほうが、生き物の種類は圧倒的に多いのですが

清潔で美しい飼育環境に驚かされます。

出口近くには、現在ワタシが飼育中の日本産爬虫類、3種もいました。

 

まずは、(ヒガシ)ニホントカゲ

飼育の参考とするため写真を撮らせてもらいました。

ケース内はかなりシンプルな構成になっています。

 

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興味深いのは、ニホントカゲが、物陰に隠れることなく

そこらじゅうを走り回っていること。

我が家のトカゲさんは朝食のわずかな時間以外は

ほとんど床材の下に隠れてしまい姿をみせてくれません。

観察してみると、床材の土は浅く硬く敷き詰められ

容易にはもぐりこめないような状態です。

 

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水入れは大きめ。

以前にも書きましたが、ニホントカゲでは

脱皮不全予防のため大きな水入れが必要なようです。

 写真をみて気づきましたが、土の一部が湿っていますね。

 

 

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ケース内に置かれた岩が日向ぼっこの場所となっています。

岩の下に隙間をつくり隠れ家にもなっているんですね。

時間が無かったので、ライティングがどうなっているか

確認するのを忘れたのが残念です。

 

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お次は、カナヘビの飼育ケース。

 

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ケース内に一部、コケが敷いてありました。

我が家の飼育ケースにも入れてみようかな。

 

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最後に、ニホンヤモリです。

 

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ケース内に木の板が立てられ、隠れ場所を提供しています。

板の間を覗いてもヤモさんがいないので

「どこにいるのかな?」と探してみると

 

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ガラスの壁面に、じっとくっついていました。

 

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上野動物園、たった600円(大人)の入場料で

たくさんの動物、鳥類、爬虫類、両生類、魚類を見ることができて

たいへんお得な素晴らしい動物園でした。

旅行から帰ってきた後もタイヘンだあ

東京旅行から帰ってきました。

昆虫やヤモリさんたちのエサや水が切れていないか

チェックしなくてはなりません。

ペットを飼っていると旅行から帰ってきた後もタイヘンです。

 

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成長ざかりのニホンヤモリベビーには、お土産を飼ってきました。

保冷剤を入れた保温バックから、お土産を取り出します。

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イエコSS!!

そして、こんなお土産も。

きっと、イエコの栄養価を上げてくれることでしょう。

 

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自分用として購入したのはこれです。

 

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シルクメートは以前からネット購入しようかと迷っていたアイテムです。

東京旅行のついでに買ってみました。

蚕を飼うわけではないのですが、いろいろ試してみたいことがあります。

ところで、購入したお店はこちらです。

 

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中野の爬虫類倶楽部!!

一度行ってみたかったショップです。

店内にところ狭しと置かれたケージに

おびただしい数の爬虫類や両生類が

飼育販売されていました。

(撮影禁止なので店内写真は無し)

 

ブラックアウトなどのお祭り的イベントはまた違った

地に足を付けた飼育と商売の様子が参考になります。

あまりに数が多いので、ケージを掃除中のスタッフの方はとても忙しそうでした。

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

旅行の前夜は大変だあ

明朝から2日間ばかり出かけるので

飼育中のムシさん、トカゲさん達の準備をしています。

水、食事を切らさないように。

また、室温が上がりすぎないようにしないと。

 

特に、ニホンヤモリの幼体は

まだ弱々しいので注意が必要です。

 

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ヤモさんベビー。

 

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本当にカワイイですねえ。

・・・と、そんなことを言っている暇があったら

明日の準備をしないといけないのですが。

 

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うむ、やっぱりプリチー・・・。

 

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ヤモさんベビーのケースには、とりあえず

水分を切らさないための平皿と

コオロギを補充しておきました。

 

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また、水分が蒸散しにくいように、ケースのフタに

ペーパータオルを挟み込みました。

クーラーの温度は27℃に設定しておきます。

 

では、今から5時間後には東京に向けて出発します。

家族が一緒なので自由時間は限られますが

出来れば中野の爬虫類倶楽部という

ショップにいってみたいと考えています。

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バイバイ、シロスジさん

シロスジコガネ成虫は短命です。

シロスジさんたちは、つぎつぎとこの世を去り、

残されたのはたった一匹となっていました。

飼育ケースを覗いてみると、最後の個体にも異変が。

 

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お尻に卵をくっつけたまま絶命していました。

 

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最後の力を振り絞って、卵を産み落とした後

命を落としたのでしょうか。

秋が近づくとともに、シロスジさんたちも

全てこの世を去ってしまいました。

バイバイ、シロスジさん。

 

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しかし、いつまでも感傷的な気分に浸ってはいられません。

さっそく、飼育ケースの後片付けを開始しました。

掃除がてら床材の土中を調べてみると

次々と白い卵が姿を現しました。

 

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今回、みつかった卵は10個です。

卵は砂の上で保存し孵化を待つことにしました。

振り返ってみると、3匹のメスと2匹のオスを飼育し

総計35個の卵を得たこととなります。

 

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 ちなみに、床材は赤玉土と砂を半分ずつとしてみましたが

赤玉土のほうでは地表にばらまき産卵、

砂のほうでは土中に産卵されていました。

おそらく、砂地のほうが産卵には適しているのでしょう。

床材は節約のため1cmの厚さでしたが、これで十分のようです。

ちびヤモさん、いらっしゃい!

アパートの玄関先の床にじっとうずくまっていた、ちびヤモリ。

壁から落下して行き所を失ったのでしょうか?

 

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我が家のプラケに招き入れることにしました。

 

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小さいエサの確保が大変ですが

孵化したばかりのコオロギを食べているようです。

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ナナフシ飼育ケースのお掃除

ナナフシの飼育ケースのお掃除をしました。

 

f:id:avdk101:20170816221723j:plain ヤスマツトビナナフシ

 

f:id:avdk101:20170816222111j:plain トゲナナフシ

 

掃除のたびに卵を少しずつ保存しています。

ついつい沢山残してしまうのですが、

継代には十分な数が集まったので

そろそろ卵の採集は終了しようと思います。

 

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今期の卵は、冷蔵保存と室温保存の両方を行うつもりです。