スペインの大ナマズ

 8月某日。雨。仕事から帰って、ひとり夕食をとっていると、家人がやってきて「テレビでナマズのことやっているよ」と教えてくれた。世界の果てまでイッテQ!という番組で、スペインのオオナマズ(ヨーロッパオオナマズ)釣りを紹介していた。2mを超える個体が釣れることがあるらしい。

 ウナギをエサにした、ボートからの浮き釣りなのだが、面白いのはその仕掛け。岸から少し離れてボートを停留し、岸の方向に向かって仕掛けを投入する。このとき、ラインの途中からもう1本ラインを出して対岸の木に結び付けているのだ。つまり、ラインはY字になっていて、Yの下端にウナギを付けた針がくるとすると、Yの右上の端がボート上のロッドに繋がる。Yの左上端が、対岸の木に括り付けられるわけだ。

 番組では、エサのウナギを底から浮かせるために、このY字ラインシステムを使っていると言っていた。しかし、どうやって対岸の木とボートを糸で結ぶのか、その方法が分からない。かなり面倒なシステムに思えるのだが、釣果が上がるのだろうか。イメージ的には、ウナギが底から浮いて、岸と舟のライン間でクネクネ動くと、それをみつけた大ナマズがバクッという感じですか。

 うーむ、実に興味深い釣り方だ。ナマズは世界中に生息しているというから、世界には色々なナマズ釣りの方法があるんだろうなあ。

 ・・・ところで、セーラ服姿の眉毛の太い芸人が番組のレポーターなのだが、あの格好は現地の人たちに失礼にあたるのではないだろうか・・・と余計な心配をしてしまうkimi(40歳+)であった。

 補足:調べてみると、このヨーロッパオオナマズ(英語名wels, sheatfish)はユーラシアの河川・湖に生息する。4.5メートル・250kgの個体の記録があるらしい。ヨーロッパには、人間の子供がこのナマズに丸呑みされたという言い伝えがある。また、水面を泳ぐ鳥や犬を捕食するとも言われる。ルアーで釣ろうと思ったら、50cmくらいの巨大ジタバグが必要になるかな・・・。

 この後、私が釣った日本のナマズは、50cmと65cmの2匹(トータル28匹)だった。