干しドバミミズで釣ってみた

 7月某日。福井県に梅雨明け宣言。快晴。

 暑い日の早朝に道路に這い出したドバミミズを採集するという方法を以前に紹介した。早朝ランニングをしながら路上を観察していて気付いたのだが、朝の7時頃にはほとんどのミミズは干からびてしまっている。これら乾燥したドバミミズの有効利用法はないだろうか?乾物のように水でもどして使ってみてはどうかと考えた。

 そこで、先日のランニングの際に干からびたミミズを採集してみた。散歩中の方々が通る歩道脇で無心にミミズ採り。「たくさん採れましたか?」と上品そうなおばさんに声をかけられたが、本当に沢山採れました。わずか15分ほどでキッチン袋(中サイズ)いっぱいの干しミミズを採集。採れたばかりのミミズは半乾きのものが多いので、クーラー室外機の風に2日間当てて水分を飛ばし保存性を高めた。

 完成した干しドバミミズ

 今日は、いよいよ干しドバミミズの効果を試してみることになった。ポイントは、先日、生のドバミミズで釣りをした福井市内の河川。釣果に違いは見られるだろうか。干しミミズは使用前に水に浸してもどしておいた。時間がなかったので30分しか浸せなかったのが残念。

 ポイントに到着し、流れ込みの向こうに干しミミズを投入してみると、1投目で50cmのニゴイがヒット。おおっ、これは凄いエサを発見してしまったのではないか・・・と思ったが、その後は全く釣れない。猛烈な暑さのために汗ぐっしょりとなり、7時30分から1時間の釣行で納竿とした。

 やはり、ドバミミズは生が一番ということなのだろうか。干すことで、ドバミミズのジューシーさが失われてしまった。しかし、もう少し工夫してみることもできそうだ。

 まずは、水に浸す時間。今回は時間の関係で30分しか浸し時間をとれなかったのでミミズに硬い部分ができていた。乾物料理の基本に戻ってもっと時間をかけてみたらどうだろう。また、戻す方法として、干しドバミミズを冷蔵庫で一晩寝かせるとか、水をかけてから電子レンジでチンしてみるという技もありそうだが、家庭内で行うのは非常にリスキーだ。

 また、使用する季節も問題かもしれない。現在は梅雨が明けたばかり。梅雨の間は、雨に流されたミミズが川を漂うので、魚たちは比較的新鮮なミミズにありつけるのではないか。干しドバミミズは、雨の少ない季節・食べ物の少ない季節に用いると良いのかもしれない。

 袋いっぱいの干しドバミミズが残ったので、有効な使い道を考えたい。