7月某日。あちこちでセミが鳴いている。セミの声を聞きながら、小さなセミ型ルアーがルアーボックスの奥に眠っていることを思い出した。そこで、今日のミッションは急遽「セミ型ルアーでナマズを釣る」に決定。
ただし、このセミ型ルアー非常に軽いので、ナマズ用のロッドではキャスティングできない。そこで、ジタバグに繋いでみることにした。両者を10cm程度離してラインで結んだ。ここでのジタバグは、キャスティング用のオモリの役目であるからして、もちろんフックは付けない。
ポイントは福井市内の用水路を選んだ。流れは緩やかで、比較的小型のナマズが釣れると予想される場所だ。しかし、ポイントに着いてみると、流れがかなり速い。最近断続的に大雨が降るので、その影響があるようだ。
ジタバグ-セミルアーをリトリーブしたが、セミが流れに完全に負けている。ナマズは、フックのないジタバグのほうにパコパコとアタックしてきた。セミは完全に無視・・・。というわけで、本日はセミ型ルアーはダメとあっさりミッション中止。このまま帰るのも寂しいので、ルアーをキャタピーに変えて、40cmナマズ1匹をキャッチ（92匹目）。
帰りがてら、釣れなかったセミ型ルアーに想いをめぐらし、心虚しく句を詠んでみた・・・。
夏過ぎて 落つる蝉喰う 鯰かな
蝉なんぞ 食わぬと 美食の鯰言い
ナマズがセミを実際に食べているかどうかは分からないが、日を改めてトライしてみたい。今回は流れの問題もあったが、ジタバグはアピールが強すぎるようなので、カップを外して使ってみようかとも思う。
