ジッターワーム -進化するジタドバ-

 ジッターバグにドバミミズを付けて流し釣りをする『ジタドバ・システム』については既に報告した。その際に、闇夜の中でドバミミズを付けるのが面倒であったため、「ジタバグに、ドバミミズの代わりにワームを付けて釣る」という新たなミッションが立てられた。これが、『ジッターワーム』。ジタドバの進化形である!!

 

 今回の秘密兵器ジッターワームには構造上の工夫がある。ジタドバは、ダブルフックにドバミミズを刺しただけという極めてシンプルな構造だった。これに対しジッターワームは、オフセットフックをスプリットリング3連結でジタバグに繋ぐという工夫を凝らした造形だ。ちなみに使用したソフトルアーは、ゲイリーヤマモト 4インチ シングルテール グラブ。

 ここで、ジッターワームのコンセプトを明らかにしておこう。ジッターワームはあくまでソフトルアー釣りであり、ジタバグはワームの運び屋でしかない。だから、「ジッターのスイングでナマズを誘うことはしない」のがマイ・ポリシー。流れに乗せてワームを漂わせるか、流れのないところではチョンチョンとアクションをつけるだけだ。

 8月某日。午後7時。ジッターワームをルアーケースに入れ、足早にミッションに向った。ポイントは福井県鯖江市の小河川。水深は浅く、流れは比較的速い。

 さて、上流に向けてジッターワームをキャストし、下流へと流す。流れの遅い淀みになったところで、軽くロッドアクションを加えると、ググッとヒット。まず釣れたのは、25cmのウグイだった。

 続いて、ナマズ25cm・40cmをキャッチ(97・98匹目)。ミッションをコンプリートし、素早くポイントを後にした。

 今回のミッションを振り返ってみよう。ナマズを狙うにはジッターバグだけで釣るほうが効率的な気がする。しかし、ジッターワームではウグイなど他種の魚も釣れる可能性が高いのではないか。また、今回釣れたナマズが比較的小さいことから、ワームのほうが小さめのナマズでもアタックしやすいのかも知れない。

 ネクスト・ミッションは、「もっと流れの強い大河川の清流域(九頭竜川)でジッターワームを使ってみる」となった。