ナナフシの再生能力はすごい

 2012年のノーベル医学・生理学賞を山中伸弥先生が受賞された。山中先生が樹立したヒトiPS細胞の研究がさらにすすめば、怪我を負ったり病気になった人たちが、失われた体を再生できる日が来るかもしれない。

 実は、ナナフシもすごい再生能力をもっている。ナナフシの足は、脱皮や敵から逃れようとするときに取れてしまうことがある。ナナフシは、失われた足を自分で再生することができるのだ。ただし、この能力は幼虫の時期だけに限られていて、成虫となってからは再生することができない。また、再生した足はもとの長さより少し短めになることが多いという。

 もっとも、ナナフシの足は6本あるので、1−2本を失ったくらいでは、仮に再生しなくても大丈夫のようだ。Paul D. Brock先生の著書によれば、ナナフシは6本の足が3−4本になってしまっても、たいていは生きていくことができるそうだ。ただし、片側だけの3本足になってしまうと、生き延びることは難しいらしい。 
 
 ワタシの飼っているアマミナナフシは、2本の足を失いながらも逞しく生きている。彼女はまだ成虫ではないと思うのだが、失われた足を再生することができるだろうか。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた: 人生で成功するには、ビジョンとハードワークが必要。そしてプレゼン力。日本人離れした、ビジョンを描く力とプレンゼン能力をもつ山中先生もすごい。