ナナフシの「死んだふり」

 ナナフシはひたすら目立たないように生きている。木の枝にじっと擬態して敵の目を欺く。仮に敵に襲われ木から落下したとしても、ナナフシは一目散に逃げ出したりはしない。彼女たちの得意技、「死んだふり」をする。「あれっ、美味しそうな虫だと思ったのに木の枝だったのか」と残念に飛び去っていく小鳥の姿が目に浮かぶようではないか。
 
 写真は、ケージの掃除中に落下したアマミナナフシの「死んだふり」。落下したままの姿で体を硬直させてじっとしている。これに対し、トゲナナフシは足をビーンとまっすぐ伸ばした「死んだふり」をする。たしか、ナナフシモドキもアマミナナフシのような「死んだふり」をしたはずだ。トビナナフシはどうだったか・・・よく覚えていないのであった。