水耕栽培でエアレーション

 以前からやってみたかったエアレーションを用いた水耕栽培を始めてみた。手始めに、挿し木(水挿し)の発根を行うエアレーション装置を自作。エアレーションにより切り口に酸素が供給されるため、発根が早くなるはずである。制作時間わずか30分の簡単システムだが、どのくらいで発根するか観察してみる。挿し木として用いたのは、ミニバラとベランダに生えているバラの枝。
 
   
 制作手順は以下のとおり。
・発泡スチロールトレーにマジックで円を描き、カッターで切り出す。
・ハンダゴテを使って、切り出したトレーに穴を開ける。
・ペットボトルを適当な深さに切断し、ソフトチューブに繋いだエアストーンを設置する。
 ソフトチューブは、ペットボトルの上部に開けた穴に糸で結んで固定。
 
  
・ミニバラから、挿し木(水挿し)に用いる枝を切り取る。
 ちなみに、このミニバラは時期が過ぎた鉢が200円で安売りされていたもの。
バラの枝をトレーの穴に挿入する。
 
  
 ・ペットボトルに適量の栽培養液(大塚ハウス)を入れ、挿し木トレーを浮かべる。
 ・エアポンプの電源を入れ、エアレーション開始。
 
工作に用いた材料を記録しておく。材料のほとんどは、以前から買いためてあったものの2次利用だ。
 プラケース(中)
 ペットボトル(750mL、1L)
 エアポンプ: 水心SSPP-3S 水作 
 エアストーン:バブルメイト(L30mm) スドー  
 ソフトチューブ:GX-72 ジェックス
 分岐2又:GX-31 ジェックス


追記(2013/4):この試みは失敗した。挿し木は全て腐敗。失敗の原因は、エアレーションにより生じた水滴(水しぶき)が挿し木に降りかかり、いつも濡れた状態になったからと思う。対照としてエアレーションを行わないものも用意したのだが、こちらは腐敗しなかった。水しぶきが飛ばないように、トレーをペットボトルの直径ぎりぎりまで大きくするか泡を細かくすればまだ良かったかもしれない。
 この植物を培養液の上に浮かせる水耕栽培法はraft culture systemと呼ばれる。そもそもraft systemは主にレタス等の野菜に使われる方法で、ミニバラにはあまり向かないようだ。ミニバラ水耕栽培には、soilless cultureが良いとのことである。