ナナフシ愛好家のための水耕栽培入門(1):光

 植物の成長には、光合成が効率よく行われることが大切だ。光合成によって、植物の成長に必要な有機物が作られる。葉の中の葉緑体が、光のエネルギーを用いて、水と二酸化炭素から有機物と酸素を生成するのだ。光合成は、青(380-480nm)と赤(600-680nm)の波長の光で盛んに行われる。これらの光を強く発する光源として、水耕栽培では2種類のランプがよく用いられる。

・メタルハライドランプ(メタハラ): 強い青色光を出し、植物の成長を促進。葉物植物栽培に有用。
・高圧ナトリウム(HPS)ランプ: 赤色光を発する。植物の開花・結実期に有用。

 トマトなど実を収穫するタイプの野菜を水耕栽培する場合は、成長期はメタハラで葉を茂らせ、開花・結実期はHPSランプに切り替えて実を成長させるようだ。ナナフシの食草栽培では、花を咲かせたり実を付けさせる必要はないので、メタハラだけでよいだろう。

 しかし、メタハラは設備・電気代にコストがかかるのが難点だ。ナナフシの食草栽培に何万円もの投資を行うのは現実的でない。また、メタハラはかなり熱を発するので注意が必要らしい。電気代が比較的かからず発熱が少ないという点で、最近はLEDライトが注目されているようだ。

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柳宗民の雑草ノオト 柳宗民の雑草ノオト: ナナフシ飼育に関連するものとしては、ツユクサなどについての記載があります。