ナナフシ食草ノオト(1)ナワシロイチゴ

 現在、ナナフシ食草として、ナワシロイチゴ水耕栽培している。ナワシロイチゴは野山に自生するバラ科のノイチゴだ。トゲナナフシ・アマミナナフシの両者ともよく食べてくれるので、食草として有用だ。

 このナワシロイチゴ、冬の食草としてリビングルームで水耕栽培を始めたのだが、実は室内栽培には向いていない。というのも、蔓(つる)をどんどん伸ばして成長するため、栽培のための場所を取るのだ。春になったら、ベランダでの水耕栽培に移行しようと思っている。

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 調べてみると、ナワシロイチゴは果実を楽しむために、大きめの鉢やプランターで育てられることも多いようだ。頑健で耐暑性・耐寒性に優れており、栽培は容易だという。

 なお、ナワシロイチゴは、地植えにすると蔓(つる)と地下茎を伸ばして広範囲にわたって生育し、繁殖の制御が困難になることがあるらしい。このため、石膏ボードなどを埋めて地面を区画し、繁殖範囲を制限することも行われるようだ。

 ところで、ナワシロイチゴの葉は小葉3枚から成り、葉裏が白っぽいのが特徴。また、茎に下向きのトゲがある。田植えの季節(5月頃)に、鮮やかな赤い実を付けるため「苗代」イチゴと呼ばれるようになったらしい。

  ナワシロイチゴの葉。左上にアマミナナフシ

 野外のナワシロイチゴ福井県福井市)は、12月中旬でも完全に落葉はしていなかったので、初冬までナナフシの餌として利用できそうである。

 次回の食草ノオトは「フユイチゴ」の予定。