夏季休暇となったので、早起きをして普段より多めにランニングをしてみた。5時30分に自宅を出発し、1時間ばかり河原を走って、終点の福井市内の公園に到着。硬くなった足の筋肉をほぐすため、公園の木陰で入念にストレッチングをしていると・・・
小さな虫が、トコトコとこちらに向かって歩いてくるではないか。どこかで見覚えのあるその姿は・・・まさかのトゲナナフシ!
どうして、こんなところにトゲナナフシがいるのか全く不思議だ。この公園は緑が豊かだとはいえ、福井市の市街地に位置していて、トゲナナフシが生息するような場所だとはとても思えない。どのような経緯で、トゲナナフシがこの公園に現れたのだろうか?
まず、トゲナナがずっと昔から公園に住み続けていたという可能性はどうか。50年前には、公園周囲は田園地帯だったようだが、それは遠い昔の話。さらに、この場所は最も近い山から5km以上離れていて、間に大河川も挟んでいる。この可能性は低いと言わねばなるまい。
第2の可能性は、ナナフシを飼っていた人による放虫。しかし、福井市内でマイナー昆虫であるナナフシを飼っている人がいるとは考えにくい。この案も却下。
第3は、公園の樹木とともに外から持ち込まれた可能性。この公園にはたくさんの樹木が植えられているので、この可能性が一番高いのではないだろうか。
まあ、本当のところは分からないが、思いがけない場所でのトゲナナとの嬉しい出会いだった。