トゲナナフシA、トゲナナフシB

 最近、トゲナナフシの卵からつぎつぎと幼虫が孵化しています。これらの幼虫の親は、2匹のトゲナナフシです。1匹は2012年秋に実家の庭で採集したトゲナナ(トゲナナA)。もう1匹は、2013年夏に福井市内の公園で採集したもの(トゲナナB)です。

 面白いのは、産卵から孵化までに要した時間が全く異なることです。トゲナナAは孵化までに15ヶ月と、かなりの時間を要しました。これに対し、トゲナナBは、わずか4ヶ月で孵化を始めています。個体による違いなのか、産卵時期による違いなのかは判りませんが、ずいぶんと孵化日数が異なります。


 
 トゲナナA:幼虫と親むし

 
 トゲナナB

 こうやって並べてみると、幼虫に親むしの面影があるような気もします。親むしと似ているかどうかの判定は難しいですが、トゲの位置で比べてみると面白いでしょうか。

 日本のトゲナナフシはメスだけで繁殖する(単為生殖)なので、幼虫は親むしのクローンになります。親と子のトゲの位置が完全に一致するのかどうかも興味深いです。