自然観察ランニング - ナナフシ食草編 -


しつこいようですが、ランニング報告を続けます。

 


今回のランニングの目的は、クワガタ探索ドバミミズ観察
そして3つめがナナフシ食草のチェックでした。


路傍の草木をちら見しながら、河原を走っていきます。
砂地にノイバラが枝葉を伸ばしていました。
開花の時期は過ぎていますが、白く美しい花がわずかに残っています。
  
  


ナナフシ(トゲナナ・アマミ)は、ノイバラの葉を食べます。
しかし、ノイバラはあまりよいナナフシ食草ではありません。
(→ ノイバラ、想定外の発根!
水差ししてもあまり日持ちしないし、葉の絶対量が少ないのです。
また、鋭いトゲが生えているので、必ずと言っていいほどチクッとやられます。


さらに走り続けると、クズ(葛)が群生していました。
  
  


クズは、蔓(つる)をどんどん伸ばして成長し、繁殖力がとても旺盛です。
緑化植物として導入された北米では在来種を脅かしていて、
「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれているようです。


一方、日本では、古来より様々なことに利用されてきました。
クズの根に含まれるデンプンを精製したものがくず粉で、
くず餅、くず粉、くず切りなどを作ることができます。
さらには、クズの根(葛根)は漢方薬の材料しても使われます。
有名なのは、風邪のときに飲む葛根湯です。

 岡崎物産 大くずきり300g×12個  【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒 64包


長々とうんちくを垂れてしまいました。
せっかくですから、クズをナナフシ食草として使ってみましょう。
数枚の葉を持ち帰り、飼育ケースに入れてみると
トゲナナフシが、早速ムシャムシャと食べ始めました。

 


アマミナナフシもクズの葉を食べています。
なんといっても葉が大きくて、量がたっぷりあるのがいいですね。
ナナフシ食草のひとつとして利用できそうです。
「101匹のナマズに訊け」は、クズを「日本のナナフシ食草ベスト100」に認定します!