ハニーワーム、飼い始めましたが・・


以前からハニーワームが気になっていたんですよね。
飼育中のニホンヤモリのエサとしてです。


 わが家のヤモさん


通販で買おうかとも思ったのですが、
やはり実物をみたこともないものを
通販で購入するのはいかがなものかと躊躇していました。



でも先日、ふら〜っと釣具屋さんに入って買ってしまったのですよ。
これです。ブドウムシ。
現在、釣り餌として販売されているブドウムシは本物ではなくて
繁殖が容易なハニーワームをブドウムシの名で売っているのでした。



購入する前に蓋を開けてみると
もごもごと動いているイモムシがいます。
初めて見ましたが、かなり大きいですね。


購入する人が福井にはあまりいないせいか、
ハニーワームは長期間、釣具屋の冷蔵庫に入れらたままになっていたようで
かなりの割合で死んでいるようでしたが
えいっと思い切って買ってしまいました。
店員さんも悪いと思ったのか、1箱の値段で2箱をくれました。


 


ミルワーム購入の翌日に、飼育容器とエサの準備にとりかかりました。
まずミルワームのエサですが、オートミールを使います。


 


高速ブレンダ―のバイタミックスで粉末化しました。


 


オートミールに加えるのがこれです。
ハチミツ & グリセリン


グリセリンと言えば、浣腸に使うイメージ。
こんなに大量に購入して何に使う気かと
店員さんに怪しく思われるのを心配しましたが
ラベルに書いてある効能は「ひび、あかぎれ」でした。
そういえば、化粧液にもグリセリンが入っていますね。


 


粉にしたオートミールに、ハチミツとグリセリンを1:1の割合で加えます。
量は・・・ 適当です。
Youtubeの参考動画をみていたら結構適当にやっているようだったので。


ビニール袋に入れて、袋の外から練り上げます。
「ドウ(dough)をこねるどう。」と小さくつぶやいてみましたが
近くにいた妻は無反応でした。
味噌ぐらいの硬さになりました。



練ったエサを詰める容器です。
本来なら100円ショップで購入したかったのですが、
時間がなかったので近くのスーパーで300円もする
容器を買ってしまいました。


 


容器にエサを詰めます。
高級な容器を買ってしまったので、使い捨てするのがもったいなくなり
ビニール袋ごと容器に詰めました。
こうすれば、容器自体はあまり汚れず再利用可能かと。
だんだん気分が高揚してきて陽気になってきました・・・容器なだけに。



楽しい飼育容器づくりで陽気になった心ですが
ハニーワームのケースを開けて中をみると
暗い気分になってしまいました。
生き残っているワームは少なそうです。
ワームが入っている段ボールの切れ端ごと飼育容器に投入しました。


 


もうひとつ直面したのが容器のフタ問題。
今後、幼虫が蛹化・羽化・交尾・産卵すると
将来、新たな幼虫が孵化してきます。
この初齢幼虫はかなり小さく、しかも軟弱なシートは食い破る能力があるそうで
逃げ出した幼虫が部屋に蠢く危険があるとのことです。
非常に目の細かいアルミニウムメッシュの使用が
いくつかのサイトで推奨されていましたが、そんなものは身近にありません。


が、まだ幼虫孵化までは時間があるはずなので、
この問題は先送りすることにしました。
結局、小バエシートを蓋にかぶせ
輪ゴムでしっかり止める方法で一時しのぎです。



2日後に容器の中を見てみると4匹のハニーワームが這い出していました。
ここで新たな問題が発生。
柔らかく練ったはずのエサがカチカチに固まっています。
とりあえず、固まったエサをスプーンで崩して、写真のような状態にしたのですが、
これで大丈夫なのでしょうか。
とりあえずは、様子見です。


【追記:2016/06/24】
結局、この時の飼育は途中で中断しました。
釣具屋で購入したワームのほとんどが死んでいたため
異臭を発しはじめたためです。
後日、ネットで購入したハニーワームで再開しています。

【ハニーワームについての覚書き】
・ハニーワームは、ハチノスツヅリガの幼虫。海外ではWax wormと呼ばれる。
・エサの基質は、オートミール以外にもふすま(bran)やコーンミールなどが使われる。お菓子のチェリオを使っても良いそうだ(この場合、ハチミツは不要のようだ)。ドックフードや鯉のエサを使うと成長が速いそうだが、色が悪く腐敗の問題もある。
・エサに加える溶液は、ハチミツだけでもよいようだ。グリセリンを加えるのは、より柔らかくするためだろうか。
・飼育コンテナにエサを2.5cm程度敷き詰める。
・その上に紙製の卵トレーの切れ端や、パラフィン紙(wax paper)をボール状に丸めたものを乗せる。これらの上でハニーワームが繭を作る。
・繭を作ったら、新たに作った別の容器に移す。蛹は約2週間で羽化。交尾した雌は、パラフィン紙に産卵する。
・成虫の寿命は1週間程度。1匹のメスが500〜1000個の卵を産む。孵化には2週〜1ヶ月を要する。
・ハニーワームは高脂肪であり、爬虫類の日常食よりは、むしろ治療食として最高のエサである。例えば、尻尾を失ったときなど。
・リンが多いので、カルシウムをダスティングしたほうが良いかもしれない。
・至適飼育温度は80°-90°F(セ氏 27〜32度)。
・温度を低くするとワームの成長が抑えられる。冷蔵庫の棚は温度が低すぎることが多い。冷蔵庫の扉の部分が温度がやや高いので、ここに保存することを推奨。
・飼育コンテナはタオルをかけるなどして暗くしてやる。

【次はこうしたい】
・ハニーワームのエサをこねて1−2日様子をみる。硬すぎるようなら砕いたり、グリセリンを加えて調節する。その後でハニーワームを投入する。
・冷蔵庫の棚・扉の温度測定。