ベランダのパセリに

ベランダでパセリを栽培しています。料理に緑の彩りが欲しいときなんかに重宝します。最近寒くなってきたので、しばらく放置状態になっていたのですが、久しぶりに手入れをしようかと近づいてみるとこんなのが居ました。

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アゲハの幼虫でしょうか。全部で6匹。パセリの葉がかなり食べられています。「そういえば、最近、蝶がベランダを飛んでいたわよ」というツマの証言がありました。可哀そうだけど駆除することにしました。でも、せっかくなので2匹ほど飼育することに。早速、飼育セットを組んでみました。

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なんの幼虫かはあえて調べずに、羽化を楽しみに待つことにします。

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コフキ幼虫記録:腐葉土組ピンチ?

 発芽小豆組は成長もよく元気な姿がみられます。

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 こちらの小豆には齧った痕があります。

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腐葉土のみ組はなんだか全身が黒っぽくなり元気がないように見えるものが何匹もいました。大丈夫なんでしょうか。

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サツマイモ組は、土中に潜っているものが多いですが、姿をみれたものは結構大きくなっているようでした。

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腐葉土組、ちょっとまずい気がしますが、とりあえず現状のまま飼育を継続します。

 

 

週1回のルーチンワーク:コフキ幼虫霧吹き/餌換え

週1回のコフキ幼虫飼育ケース(プリンカップ)への霧吹き/餌換えです。プリンカップを入れたコンテナ内の温度は25℃前後です。

 

まずは、完熟腐葉土だけで飼育中のもの。ほとんどケースで幼虫が表面に出ています。体長はどれも12mm程度でしょうか。

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続いて、発芽小豆で飼育中のものは、明らかに大きさが違います。上下の写真とも写真横幅は25mm相当で揃えてありますが、小豆横の幼虫のほうが一回り大きく見えます。小豆飼育の4ケースすべてで、小豆のすぐそばに幼虫が存在して、小豆にも噛み痕があるので、小豆を齧りながら大きくなっているのでしょう。発芽小豆は単価も安いし、腐敗せず、準備も楽なので、結構よい餌なのかもしれません。

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なお、サツマイモの小片で飼育しているケースでは、幼虫は観察できなかったので、大きさ不明です。サツマイモは腐敗のリスクがあるうえに、餌代がかかるのが難点ですが、2カ月間は飼育を続けてみることにします。

 

ところで、コフキコガネ幼虫飼育の写真は土の茶色いカラーばかりで地味ですね。おまけとして、ワタシの机の奥からでてきた超合金模型を載せておきます。深紅の下半身のゲッター2(ツー)です。数年前に購入して机の奥に入れっぱなしになっていました。小学生のころは、ゲッターロボのTV放送をリアルタイムで見ていました。ワタシのお気に入りは断然ゲッター2です。ゲッター1は格好良すぎるところがあまり好きではありませんでした。せっかくですので、今後、時々コフキコガネ飼育途中で登場してもらうことにします。

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早朝ランニングで出会ったもの

昨日、川沿いで早朝ランニングをしました。秋風が心地よく、気分を変えていつもとは違うコースを走ってみることに。すると、彼岸花が群生している場所がありました。草原の緑の背景の中に、鮮やかな赤い彼岸花コントラストが美しいです。やっぱり、野外のランニングはいいですね。

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さて、さらに河原を走っていくと、思わぬものに遭遇しました。短く芝が生えた土手を私のほうに向かってゆっくり動いて来るものがあります。1メートルくらいの車のような形をしています。周囲を見回しても操縦者らしい人はいません。

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周囲の土手の芝がきれいに刈り込まれているところを見ると、自動芝刈り器でしょうか。しばらく観察していると、溝の手前で見事にUターンしていました。

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面白いものを見れて実に有意義なランニングでした。調子に乗りすぎて、結局17㎞も走ってしまい、その後はぐったりと1日を過ごしました。

 

 検索してみるとこんな全自動芝刈り機はあるようです。

 

【追記10/6】

さらに調べてみると、Automower 435X AWD というロボット芝刈機のようです。 ハスクバーナ・ゼノア株式会社(本社:埼玉県川越市)が発売し、お値段は58万円。

 


世界初 ハスクバーナAWDオートモア

生後20日目のコフキ幼虫

コフキ幼虫の孵化から約20日が経過。週末の霧吹きをしました。

腐葉土で飼育中の幼虫です。

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発芽小豆を食べている幼虫。こちらのほうが少し大きいような気がします。

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サツマイモ飼育の幼虫も元気みたいですね。

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サツマイモに齧り傷があります。幸い腐敗はしていませんでした。

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現在の室温は25℃前後です。

 

クエスチョン:コフキ幼虫が育つ深さと温度は?

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 昨日の論文の続きです。国生定男 (1979). サツマコフキコガネに関する研究 生態について 日林九支研論 32, 283-284。

 

この研究によれば、サツマコフキコガネはかなり深い地中で産卵し、羽化も地下深くで行われるようです。産卵深度は野外で55cm~95cm、室内実験で5cm~90cm うち90cmが78.4%と記載されています。幼虫が育つ深さについては言及されていませんが、50~100㎝で育つと仮定しておきましょう。実際には、幼虫期間は浅い位置に移動する可能性もあります。

 

なお、地表近くの土壌では、気温の影響をうけて地温変化が大きいですが、50cmの深さでは一日の変化がなくなるようです。はたして、コフキ幼虫が育つ地中の温度はどれくらいなのでしょうか?

 

日本の地下50㎝~100㎝での地温のデータを検索してみたところ、日本の地温データというのが公開されていました(東京大学大学院農学生命科学研究科 溝口研究室)

15年分(1938-1952)を取り出して、グラフにしてみました。

 

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福井県の地温データ(1938-1952)

日本の地温データをもとに作成 

http://www.iai.ga.a.u-tokyo.ac.jp/mizo/research/soildb/ground_T_db.html 

 

これをみると、最も寒い冬で7℃前後、暑い夏で25℃前後というところでしょうか。コフキ幼虫の飼育温度の参考にしたいと思います。ちなみにヒメコガネというコガネムシの飼育論文では、幼虫を25℃恒温室で飼育していました。また、休眠覚醒させて幼虫期間を短縮するために、3齢幼虫を10℃で低温処理しています。(廿日出 正美・八木 雅久 (1990). ヒメコガネの大量飼育法について 芝草研究 19, 5-14)。同様の方法で、コフキコガネ幼虫の飼育期間を短くすることは可能でしょうか。

 

参考:福井県 福井 の気候(雨温図 1981~2010)

https://weather.time-j.net/Climate/Chart/Fukui

 

 

コフキコガネ飼育の論文を読む

f:id:avdk101:20200927210956j:plain 親コフキ

コフキコガネ幼虫を飼育中です。コフキコガネの飼育を始めたのが2013年ですから、もう7年になります。最初は、論文やWEB情報は最小限にして、手探りで飼育していくほうが楽しいだろうと考えていました。しかし、7年かけて幼虫から成虫になったのはたった一匹だけ。さすがに、これではイカンと思い、情報を探してみることにしました。

f:id:avdk101:20200926175346j:plain 子コフキ

WEBで調べるとオオコフキコガネについての論文がみつかりました。論文のタイトルは、サツマコフキコガネに関する研究 生態について(国生定男 (1979). サツマコフキコガネに関する研究 生態について 日林九支研論 32, 283-284)。サツマコフキコガネは、九州に生息するコフキさんで、私が飼育する(オオ)コフキコガネとは少し異なるのですが、飼育の参考になるでしょう。

 

室内飼育の方法は、夏に卵を深底シャーレで孵化させ、ニンジンを与えながら小型の素焼鉢で飼育したと書かれています。飼育温度の記載はありません。2年後の春に素焼鉢から孵化底シャーレに幼虫を移し蛹化・羽化させたようです。29個の卵から、22個体の1令幼虫が得られ、2齢、3齢、蛹を経て羽化したのは5個体でした。羽化率は17%でさほど高くありません。3令での死亡率は高く、データからは62.5%(10/16)だったようです。

 

・サツマコフキコガネは、ニンジンで飼育可能。

・室内で飼育すると孵化から羽化まで2年かかる。

・3齢幼虫での死亡率高い。

 

私のこれまでの経験でも3令で死亡することが多かったです。(つづく)