4月14日のトゲナナフシ

 最近、トゲナナフシの動きが非常に遅くなり、産卵数も激減している。今朝になっても昨夜と同じ場所に同じ体勢で居るので、いよいよ天寿を全うしたのかと思いそっと触れてみたところ、途端にものすごいスピードで逃げて行った。まだ生きていると分かって、ほっとした。
  水分補給中のトゲナナ
 実は、ここ2-3日でトゲナナフシの足が3本、自然に脱落している。おそらく体中の細胞が寿命を迎えつつあるのだろう。細胞の寿命(分裂回数)は生物によって決まっているけれども、本来短命のトゲナナフシの細胞寿命は短く設定されているはずだ。いのちの時計が止まる時期が近づいているようだ。

 少しでもケアをしてやろうと思い、水分を好むトゲナナフシのために霧吹きの回数を増やすことにした。また、いつでも水分補給ができるように、水を含ませたティッシュペーパーを床面に置いた。すでに食草に登る力もないようなので、食草をなるべく寝かせるように置いたところ、さっそくムシャムシャと食べ始めた。このように世話を焼いて自己満足しているのは人間のエゴかもしれないが、6カ月も一緒に過ごしていると情が移ってしまうのである。 

大きな古時計:R&Bシンガーがこの曲を歌うのは反則と思いますが、それでも聴けば悔しいかな感動してしまいます。