今日は、ナナフシ(モドキ)記念日

 5月4日は、ワタシにとっての「ナナフシ(モドキ)記念日」だ。ナナフシモドキと初めて出会ったのは2003年5月4日だから、ちょうど10年が経過したことになる。10周年を記念して、思い出の地にナナフシモドキ採集に出かけることにした。

 採集の目標は、ナナフシモドキを1匹だけ採集すること。木の枝や葉を叩いて虫をネットに落とすビーティング法で採集するのだが、以前に自作した布製のネットを失くしてしまったので、採集器具を急遽作成した。

 ネットの代用品として作ったのが、紙製のチリトリとホウキ。紙で作ればコストも時間もかからないし、後始末も簡単だ。チリトリはカレンダーの紙を折って、ホウキは新聞紙を丸めて作った。作成時間は5分。また、うまくいかなかったときの予備として、A4サイズの書類ケースを用いることにした。書類ケースを開いて持てば、簡単なネット代わりになるだろう。使用後は採集道具の収納箱としても使えるので一石二鳥だ。
  
 (左)折り紙のチリトリとホウキ (右)ネット代わりの書類ケース
 採集に出かけたのは福井市内の小さな山だ。山道にはこんな標識が立っていた。怖い獣と出会うのは嫌だから、森の奥に深く立ち入りすぎないように注意しよう。
 
 目的地に向かうまでに小雨が降ってきたので、紙製のちりとりを使うことは諦めて、水に強い書類ケースをネット代わりに使うことにした。左手に開いた書類ケース、右手に新聞紙を丸めたホウキを持って、山道沿いのコナラの葉をビーティング開始。すると、最初のコナラの木で、さっそくナナフシモドキの幼虫が落ちてきた。1.5cmくらいの小さな幼虫がケースの上をゆらゆらと歩いている。
  
 (左)ナナフシモドキ幼虫 (右)幼虫を採集したコナラの木
 あっけなく目的を達成してしまったが、それならばもう1匹と欲が出てくるのが、ニンゲンのあさましいところ。しかし、2匹目のモドキは落ちてこなかった。雨足が強くなるまで1時間程度ビーティングを続けて、採集終了。

 採集したナナフシモドキは飼育することにした。いろいろなナナフシを採集しに行きたくなってきたが、食草の入手に悩まされるのが怖い。今年新たに飼育するナナフシはモドキだけにしようかと思っている。

  Tin Bear Sign with Bear Claws Through It (Rivers Edge)
 クマへの注意を喚起するには、これくらいインパクトのある看板のほうが良いかもしれません。