似てる?似てない?うんちとたまご

 写真は、アマミナナフシ・トゲナナフシのフンと卵。

 ニンゲンの目から見ると、フンと卵はよく似ているように思えるが、はたして似ていることが生き残りに有利なのだろうか?たとえば、ナナフシのお尻から卵とフンが地面にパラパラと撒かれ、その後に小鳥がやってきたとしよう。小鳥が卵をついばもうとしても、比率でいうと卵よりフンのほうが多いので、フンを口に入れてしまう確率のほうが高くなるだろう。このとき、「うえっ、不味い」と小鳥は思うのか、思わないのか。

 また、卵とフンを小鳥が注意深く選別しようとすると、注意散漫になるので他の動物から狙われる危険が増す。「危険を冒してまで、こんな面倒なものたべてはいられないよ」と小鳥が諦めて、パタパタと飛び去ってゆく。こういうことが、あるのかないのか・・・。
 
 写真左は、丸い卵を産んだトゲナナ。もう老齢のはずですが、最近むしろ元気になっていて、毎日1個は卵を産んでいます。右は、長細い卵のアマミナナフシ。気温が高くなってきたからか、最近もりもりとエサを食べ、卵もたくさん産みます(1日3個くらい)。