大人のどんぐり拾いPart4・・・石垣島の巨大どんぐり

 11月15日から3日間、石垣島を訪れた。目的のひとつは、日本最大のドングリを見つけることだった。日本最大のドングリ、それは、オキナワウラジロガシが実らせるドングリだ。最初の2日間、かなりの距離を歩いて探し回ったが、どうしても見つけられなかった。ウラジロガシの樹はよく見かけるのだが、周囲を探してもドングリが落ちていない。

 「オキナワウラジロガシは今年は不作なのかな、諦めて山道の散歩を楽しもう」と方針を変更した。石垣島で最も高い山、於茂登岳に続く山道をのんびり歩くことに。しかし不思議なことに、見つけることを諦めたとたん、山道の傍に良い感じのウラジロガシが何本も生えているのを見つけた。「なんだか良さげなウラジロガシだぞ」と、周囲を探してみると、落ち葉に半ば埋もれている濃い茶色の巨大なドングリをみつけた。
  
 でかっ!オキナワウラジロガシだ。周囲を探すと、大きなドングリが次々と見つかった。となりに、本州産のマテバシイのドングリを置いてみると、大きさがよく分かる。マテバシイのドングリは本州では大きい部類に入るが、それよりも一回り大きく丸々としてボリュームがある。
  
  
 ちなみに、1日目はバンナ公園、2日目は野底岳を訪れたのだが、オキナワウラジロガシの樹はあれどもドングリはなかった。バンナ公園では、上の写真のようにネームプレートが貼ってあるので、幹や葉の特徴をまず勉強するにはとてもよかった。

【オキナワウラジロガシについての覚書き】
琉球列島に分布するブナ科の常緑高木
・昔は首里城などの建築材として用いられた
・ドングリを豚の飼料として用いた時代がある
西表島ではドングリがもっと大きくなるらしい
  →いつか西表島でも拾ってみよう