コフキゾウムシの飼育 ~驚きの産卵法~
ランニング中に見つけたコフキゾウムシです。体長5mmくらいのとても小さな昆虫です。
小さなゾウさんを飼ってみるのも一興かと、持ち帰って飼育セットを組みました。クズの葉を入れただけのシンプルなレイアウトです。
ところで、このコフキゾウムシ、小さすぎて肉眼ではわかりにくいのですが、拡大してみるとなかなか美しい昆虫です。体に淡いグリーンの粉をまとっています。これがコフキゾウムシの名の由来だとか。
朝なにげなく飼育ケースの中を覗いてみると、クズの葉の上に白く小さなものが見えました。どうもタマゴのようです。葉の上に付着していると思い、葉ごと切り取って孵化ケースに入れようとしたところ・・・葉の上のタマゴはすべて無くなっていました。付着していると思ったのは完全な先入観で、葉の上にばらまかれていただけのようです。
まさかのバラマキ産卵!気を取り直して、飼育ケースの底に敷いた床材(ペーパーナプキン)を調べてみることにしました。ナプキンを黒画用紙のうえでパタパタと掃ってみると、たくさんのタマゴが見つかりました。白く細かい点がタマゴです。
かなり小さいタマゴですね。直径0.5mmもありません。しかし、こんな卵をバラマキ産卵して、自然界で生き残れるのでしょうか。ナナフシのタマゴみたいに硬いからで覆われているわけでもなさそうだし。
タマゴは半分をカブマットにバラまいて経過観察。半分は黒画用紙の上において観察することにしました。