上野動物園に於ける、身近な日本産爬虫類の由緒正しき飼育法

東京旅行の記録の続きです。

今回は、上野動物園に立ち寄りました。

上野動物園は1882年(明治15年)に開園された

日本で最も長い歴史を有する動物園です。

正式名称を東京都恩賜上野動物園といい

恩賜(おんし)の名は皇室から動物や公園を賜ったことに由来します。

 

さて、正門から入ってすぐの飼育舎に

ジャイアントパンダが寝そべっていました。

6月12日に「シンシン」がベビーを出産し

最近、パンダ人気が急上昇中です。

ちなみに、上野動物園では開園以来2匹のパンダベビーが出生しましたが、

 いずれも生後1週間以内に死亡してしまったようです(上野動物園の歴代パンダ)。

 

f:id:avdk101:20170823224334j:plain

 

今回、上野動物園は、たまたま立ち寄っただけなのですが

いろいろと勉強になったことがありました。

例えば、ゴリラは一夫多妻制で、

すべてのメスに気を使うためか

突然死する個体が多いとか、

ゴリラのエサとして最近まで果物を与えていたけれども

病気が増えたため、現在では野菜だけにしているとか。

 

歴史ある動物園だけあって、展示法は奇をてらわず正統派、

動物たちをきっちりと健康に飼育している様がみてとれます。

広い園内を歩いていくと、こんな建物をみつけました。

 

f:id:avdk101:20170823224409j:plain

 

両生爬虫類館!

家族は既に歩き疲れていて、もう帰りたいと言っていたのですが

「どうかお願いします」と懇願して中に入ることができました。

館内では、有名な爬虫類、両生類(オオサンショウウオ、ヤドクガエルなど)が

美しいディスプレーで展示されていました。

正直、昨日訪れた爬虫類倶楽部のほうが、生き物の種類は圧倒的に多いのですが

清潔で美しい飼育環境に驚かされます。

出口近くには、現在ワタシが飼育中の日本産爬虫類、3種もいました。

 

まずは、(ヒガシ)ニホントカゲ

飼育の参考とするため写真を撮らせてもらいました。

ケース内はかなりシンプルな構成になっています。

 

f:id:avdk101:20170823224457j:plain

 

興味深いのは、ニホントカゲが、物陰に隠れることなく

そこらじゅうを走り回っていること。

我が家のトカゲさんは朝食のわずかな時間以外は

ほとんど床材の下に隠れてしまい姿をみせてくれません。

観察してみると、床材の土は浅く硬く敷き詰められ

容易にはもぐりこめないような状態です。

 

f:id:avdk101:20170823224531j:plain

 

水入れは大きめ。

以前にも書きましたが、ニホントカゲでは

脱皮不全予防のため大きな水入れが必要なようです。

 写真をみて気づきましたが、土の一部が湿っていますね。

 

 

f:id:avdk101:20170823224558j:plain

 

ケース内に置かれた岩が日向ぼっこの場所となっています。

岩の下に隙間をつくり隠れ家にもなっているんですね。

時間が無かったので、ライティングがどうなっているか

確認するのを忘れたのが残念です。

 

f:id:avdk101:20170823224617j:plain

 

お次は、カナヘビの飼育ケース。

 

f:id:avdk101:20170823224707j:plain

 

ケース内に一部、コケが敷いてありました。

我が家の飼育ケースにも入れてみようかな。

 

f:id:avdk101:20170823224729j:plain

 

最後に、ニホンヤモリです。

 

f:id:avdk101:20170823225302j:plain

 

ケース内に木の板が立てられ、隠れ場所を提供しています。

板の間を覗いてもヤモさんがいないので

「どこにいるのかな?」と探してみると

 

f:id:avdk101:20170823224759j:plain

 

ガラスの壁面に、じっとくっついていました。

 

f:id:avdk101:20170823225340j:plain

 

上野動物園、たった600円(大人)の入場料で

たくさんの動物、鳥類、爬虫類、両生類、魚類を見ることができて

たいへんお得な素晴らしい動物園でした。