上野動物園に於ける、身近な日本産爬虫類の由緒正しき飼育法
東京旅行の記録の続きです。
今回は、上野動物園に立ち寄りました。
日本で最も長い歴史を有する動物園です。
正式名称を東京都恩賜上野動物園といい
恩賜(おんし)の名は皇室から動物や公園を賜ったことに由来します。
さて、正門から入ってすぐの飼育舎に
ジャイアントパンダが寝そべっていました。
6月12日に「シンシン」がベビーを出産し
最近、パンダ人気が急上昇中です。
ちなみに、上野動物園では開園以来2匹のパンダベビーが出生しましたが、
いずれも生後1週間以内に死亡してしまったようです(上野動物園の歴代パンダ)。
今回、上野動物園は、たまたま立ち寄っただけなのですが
いろいろと勉強になったことがありました。
例えば、ゴリラは一夫多妻制で、
すべてのメスに気を使うためか
突然死する個体が多いとか、
ゴリラのエサとして最近まで果物を与えていたけれども
病気が増えたため、現在では野菜だけにしているとか。
歴史ある動物園だけあって、展示法は奇をてらわず正統派、
動物たちをきっちりと健康に飼育している様がみてとれます。
広い園内を歩いていくと、こんな建物をみつけました。
両生爬虫類館!
家族は既に歩き疲れていて、もう帰りたいと言っていたのですが
「どうかお願いします」と懇願して中に入ることができました。
館内では、有名な爬虫類、両生類(オオサンショウウオ、ヤドクガエルなど)が
美しいディスプレーで展示されていました。
正直、昨日訪れた爬虫類倶楽部のほうが、生き物の種類は圧倒的に多いのですが
清潔で美しい飼育環境に驚かされます。
出口近くには、現在ワタシが飼育中の日本産爬虫類、3種もいました。
まずは、(ヒガシ)ニホントカゲ。
飼育の参考とするため写真を撮らせてもらいました。
ケース内はかなりシンプルな構成になっています。
興味深いのは、ニホントカゲが、物陰に隠れることなく
そこらじゅうを走り回っていること。
我が家のトカゲさんは朝食のわずかな時間以外は
ほとんど床材の下に隠れてしまい姿をみせてくれません。
観察してみると、床材の土は浅く硬く敷き詰められ
容易にはもぐりこめないような状態です。
水入れは大きめ。
以前にも書きましたが、ニホントカゲでは
脱皮不全予防のため大きな水入れが必要なようです。
写真をみて気づきましたが、土の一部が湿っていますね。
ケース内に置かれた岩が日向ぼっこの場所となっています。
岩の下に隙間をつくり隠れ家にもなっているんですね。
時間が無かったので、ライティングがどうなっているか
確認するのを忘れたのが残念です。
お次は、カナヘビの飼育ケース。
ケース内に一部、コケが敷いてありました。
我が家の飼育ケースにも入れてみようかな。
最後に、ニホンヤモリです。
ケース内に木の板が立てられ、隠れ場所を提供しています。
板の間を覗いてもヤモさんがいないので
「どこにいるのかな?」と探してみると
ガラスの壁面に、じっとくっついていました。
上野動物園、たった600円(大人)の入場料で
たくさんの動物、鳥類、爬虫類、両生類、魚類を見ることができて
たいへんお得な素晴らしい動物園でした。