花屋さんのレモンリーフ
web情報によると、冬のナナフシ食草として、フラワーショップで買えるレモンリーフがとても便利だという。あまり花屋さんに立ち寄る習慣がないうえに、なるべく自前で食草を準備したいという考えがあったので、これまでレモンリーフを使ってみたことはなかった。ところが、先日、たまたまフラワーショップの前を通るとレモンリーフが陳列してあったので、ためしに購入してみた。持ち帰って飼育ケース内にセッティングしてみたところ、アマミナナフシがとてもよく食べてくれた。これは確かによい食草だ。
レモンリーフの葉は10×6cmくらいの大きさで、かなり厚みがあるが、触ってみると葉質は意外と柔らかい。食べやすいこともあるのか、アマミナナフシがサクサク、ムシャムシャと本当によく食べる。元来丈夫な植物なので、農薬も使われていないようだ。今後、食草のひとつとして利用させてもらおう。
折角なので、レモンリーフについて調べておこう。レモンリーフ(Gaultheria shallon;一般名Salal, Lemonleaf)は、ツツジ科シラタマノキ属の常緑低木。北米原産で、フラワーアレンジメントの素材として輸入されている。葉がレモンの実に似ているのが、名の由来。
北米では、森林の下層の半日陰〜日陰の環境で生育しているらしい。重粘土の上に落ち葉が積もった環境に適応したため、短めの根をこの2つの層の間へと伸ばし養分を吸収しているとのことだ。
レモンリーフの栽培は、主に種蒔きで行われているようだ。種を蒔く時期は冬か春。種蒔きに比べて難しいが、根・茎・地下茎を利用した栽培も可能という。この場合は晩夏に行うのが良いそうだ。他に、取り木(茎の途中から根を出させる方法)やサッカー(株元から出る新枝)・ほふく茎を用いる方法もあるという。FEIS Home Pageというwebサイトで、Gaultheria shallonで検索するとものすごく詳細な情報を得ることができる。なお、日本にも3種のシラタマノキ属の植物(シラタマノキ・アカモノ・ハリガネカズラ:すべて常緑小低木)が存在する。シラタマノキ・アカモノは山野草として育てられることがある。
Leaf Stick: レモンリーフを食草として、いろいろなナナフシ飼育をしておられます。ワールドワイドな、素晴らしいwebページ。