ひさかたぶりのシロスジさん飼育

週末にお迎えした2匹のシロスジコガネさん。何年振りかに飼育を開始しました。ブログを調べてみたら、前回の飼育は5年前でした。それにしても背中の白い線、実に味わい深い趣きがありますね。

 

とりあえず小プラケにこんなセットを組んでみました。床材は、砂・バーミキュライト・カブマットを1:1:3くらいで混ぜたもの。成虫になってからの後食はあまりしないようですが、念のため松の葉と昆虫ゼリーを入れておきました。

 

1匹はすぐに床材に潜っていきました。成虫は2週間程度の寿命しかないようです。なにか面白い動きがありましたらレポートします。

 

海辺でコフキを探してみたら・・・

7月ももう終わりですね。そういえば今年はまだコフキコガネさんに出会っていません。最近はコンビニの明かりがLEDライトになってしまったため、昆虫が集まり難くなっています。自宅近くのコンビニポイントでの採集が望み薄なので、海辺まで遠征することにしました。海辺に採集に行くのは2年ぶりです。

 

朝4:30に自宅を出発。夜明け前の日本海を横目に車を走らせます。以前にコフキさんがよく採れたポイント(灯火)をチェックしましたが、やはりLEDライトに変わっていて収穫はゼロ。代わりに出会ったのがこのコガネムシです。

 

 

コフキさんは素晴らしくプリチーですが、このコガネムシもなかなかのものです。後ろから見た姿はこんなです。

 

美しい白いスジが背中を飾っています。この昆虫の正体、コガネムシ大好きな皆さんはもうお分かりですね。

 

そう、シロスジコガネです。2匹のシロスジさんを自宅にお迎えすることになりました。触覚が小さいので2匹ともメスのようです。

 

飼育状況は2-3日中に報告します。

マメコに会いに河原に行こう

マメコ(マメコガネ)の生息場所のレポートです。

 

7月の河原で黄色い花を咲かせるマツヨイグサ。北米原産の帰化植物らしいですが、すでに日本の景色に溶け込んでいるような気がします。さて、河原に散在するメマツヨイグサを見て回ると・・・

 

いました、マメコガネ!メマツヨイグサの葉を食い散らかしています。

 

約半数は生殖行為中。

 

河原にはクズも生えています。

 

クズの葉の上でもマメコさんを発見。数でいうとメマツヨイグサのほうにたくさん集まっていました。

しくじりノート2022 その4 ズボラな飼育はいけないよ

5月末から飼育しているシロテンハナムグリ。現在飼育中のコガネムシ科昆虫のなかでは飛びぬけて美しい姿をしています。

 

全身が光り輝く緑色ですが、背面にちりばめられた白い斑点がよいアクセント。

このシロテンハナムグリ、外観でオスメスを見分けるのは困難なようです。1か月以上飼育しても産卵する様子がないのでオスなんだろうと考えていました。

 

そして、飼育ケース不足のために、あろうことか他のコガネムシと一緒に飼育していたのです。

同居させていたのは3匹のセマダラコガネです。こちらも産卵する様子がないのと触覚が大きいという特徴からすべてオスと判断していました。

 

シロテンハナムグリ♂1匹とセマダラコガネ♂3匹を一つの小プラケで飼育しているつもりだったのですが、床材の底をみてみると・・・

うおっと、卵発見。いったいどちらが産卵したのでしょうか?まあ、単独飼育しないからこんなことになるのです。だらしない飼育はいけませんね。

でも、シロテンハナムグリの卵だったらうれしいな。大きめの卵なのでシロテンの可能性が高いと思っているのですが・・・。いまさらながら単独飼育を開始するとともに、卵の孵化を見守ることにしました。

夏の夜のカナブン幼虫の怪

ペアリングを終えたカナブンさんのメスです。背中の白マジックの点がコウビを終えたメスの印。現在は3♀を飼育中。


さあ、どんどん産んでくれよと思いながら、プラケースの底をみてみると・・・

モゾモゾ動いているものがいます。えーっ もう幼虫がいる!!

 

さっそく掘り出して調べてみると1㎝を超える幼虫でした。近くには冷たくなったメスの骸が横たわっていました。周囲をくまなく探すも幼虫はこの1匹だけ。

 

カナブン・メスの初採集は18日前でした。採集したメスがコウビ済みで、採集後すぐに産卵したとするとつじつまが合うのかもしれません。母親は1匹だけ幼虫を残してこの世を去ったのでしょうか。

 

幼虫はクズの葉入りのカブマットを詰めたプラカップで個別飼育することにしました。カナブンメスの飼育ケースにカブマットをもとに戻して飼育を再開。写真のように成虫の床材にもクズの葉を混ぜてあります。これからも産卵がみられるでしょうか。

 

母の亡骸より生まれし者、汝の名は鬼太郎。

 

 

ヒラタアオコガネ成虫飼育の終わり

ヒラタアオコガネさん。小指の先ほどの大きさしかない小さなコガネムシです。最後の成虫がお亡くなりになり、5月上旬より始めていた成虫の飼育が終了しました。

 

飼育の節目として幼虫の状態を確認してみます。調べてみると残された幼虫は合計3匹だけでした。

写真下の幼虫は、5月27日より卵の状態から飼育を開始した個体です。200mlのプラカップで飼育していました。途中、卵4個を追加したのですが、卵は全て消えていました。早い時期から別個に飼育しないと他の幼虫に食べられてしまうのかもしれません。

 

こちらも5月27日より卵から育てている幼虫。幼虫のエサはカブトマットのみです。孵化後、2-3か月で蛹となるようなので2週毎に確認したいと思います。

 

9匹の成虫を飼育して最終的に得られた幼虫は3匹だけ。飼育方法を振り返っておきます。

まず、開始時点でのオスメスの見分けができませんでした。小さいうえによく動くので形態の比較が難しい。低温下で動かなくして観察しようかとも思いましたが、そこまでのモチベーションはもてませんでした。また、団子状に多くの成虫が集まるのでどれがメスかを知ることが難しかったです(下写真)。

 

飼育は小プラケで行いました。床材は消臭マット。産卵エリアはカブマットを入れた200mlプラカップ(下写真)。コバエの発生を防ぎたい、良い匂いで育てたい、明るい色の床材で楽しく飼いたいという理由で床材を消臭マットにしました。床材をすべてカブマットにするともっと産卵数が増えたのかもしれません。あるいは、芝などの植物を植えておくと産卵の刺激になるとか。

エサは昆虫ゼリーでした。生の葉の方が栄養学的にはよいのかもしれません。

 

まあ、こんなところでしょうか。残された3匹でいろいろ調べてみたいと思います。

コガネザクザク 虫捕りランニング

夜明け前4:45からランニングスタート。天気は晴れで気持ちがよいです。河原→山中のコースを選択。

 

河原でマメコガネが大量に発生していました。先日はクズの葉の上で発見したのですが、本日は違う植物です。

 

多くは生殖行動中。

 

マメコガネは大食漢のようで、周りの葉っぱも糞だらけ。ちょっときちゃないですね。

 

ところで、この黄色い花を咲かせていたのが、マメコガネが大量発生していた植物です。

帰って調べてみたところではメマツヨイグサという野草のようです。北アメリカ原産の帰化植物環境省の「要注意外来生物リスト」に名が挙がっています。日本の生態系を壊しかねない帰化植物が、海外では害虫とされるマメコガネに食べられているのが面白いです。