Hobby Hydroponicsを読む

 注文してあった水耕栽培の入門書が届いた。HOBBY HYDROPONICS (Second Edition, 2013)だ。
   Hobby Hydroponics
 ざっと目を通してみると、以前に買った本 (HOW-TO HYDROPONICS 2004)とは大きな違いがあることに気付く。2004年に刊行されたHOW-TO HYDROPONICSでは、水耕栽培のシステムの作成方法について多くのページが割かれていた。つまり、読者がシステムを自作できるように書かれていた。これに対し、2013年刊行の本書では水耕栽培システムの商品の紹介がかなりの部分を占める。読者は気に入った商品を購入して水耕栽培を始めればよいのだ。この変化は、趣味としての水耕栽培が米国で商業ベースに乗るほど拡大していることを意味するのだろう。
   How to Hydroponics
 例えば、AeroGardenという商品をみてみよう。AeroGardenは室内で水耕栽培を行うためのシステムだが、とてもスタイリッシュな外観をしている。このシステムは、培養液を還流する方式をとっていて、上部からは植物の生育を促進するライトを照らすことができる。また、栽培したい植物を入力すれば、光を当てる時間を自動的に調節してくれるようだ。いくつかのラインナップが用意されていて、栽培したい植物の数や高さに合わせて選ぶことが可能。価格を米国amazonで調べてみると、79.99〜179.95ドルだ。7500〜17000円程度(2013.3現在)で気軽に水耕栽培を楽しめるのだ。
   AeroGarden Classic 7-Pod

 室内水耕栽培は、無農薬の野菜・ハーブを簡単に栽培できる。また、いろいろな飛来物が問題となっている現在、露地栽培がかならずしも安全とはいえなくなった。日本でも室内水耕栽培の大きな波が近年中に起こることだろう。