早起きしてナナフシ採集リベンジ

 夏季休暇で今日もまた早起き。昨日は残念ながらナナフシを採集することはできなかった。今日は、さらに遠くまでトビナナフシ採集に行ってみることにした。

 朝4時30分に起床し、自動車で1時間かけて福井県大野市の山道に到着。出発時は空はまだ暗く月が輝いていたが、6時に目的地に到着したときには採集にちょうど良い明るさとなっていた。ちなみに、この山道は10年近く前にヤスマツトビナナフシとシラキトビナナフシを採集したことがある場所。
  
 今回の採集には、ビニール傘と釣りの竿立てを用いた。傘を木の下に置いて、竿立てで木の枝を揺らしてナナフシを落とす。ミズナラの枝をユサユサすると、いきなりドサリと傘の中に落ちてきたものがある。木の枝かと思ったが、よく見てみると・・・エダナナフシだった。幸先の良いスタートだ。エダナナフシナナフシモドキと異なり、触角が長いのが特徴。
  
 
 ミズナラを中心としてユサユサを続けていくと、まもなくトビナナフシが落ちてきた(写真下左)。卵を孕んでいるのか、お腹がかなり膨れている。体の特徴から、このトビナナフシはヤスマツトビナナフシのようだ。ヤスマツの特徴は、頭部や胸部の側部に黄色い線がないことや(ニホントビナナフシにはある)、腹部に突起物がないこと(シラキトビナナフシにはある)。

 ヤスマツ成虫が次々と落ちてきたが、1匹だけトビナナフシ幼虫が混じっていた(写真下右)。この幼虫は、頭・胸部に黄色い線があるのでニホントビナナフシのようだ。
 
  

 最終的に、ヤスマツ4匹(3匹はミズナラ、1匹はクリから)、ニホン1匹(ミズナラ)、エダナナフシ1匹を採集。時間の制約上、1時間しか採集できなかったのだが、十分な成果を上げることができた。しかし、シラキを採集できなかったのが心残りではある。

 ナナフシは各1匹づつを持ち帰り、飼育することにした。