ナナフシは母の日に何を想うか
今日は母の日。
実家に立ち寄って、プレゼントを渡しました。
ちなみに、今年のプレゼントはエプロンです。
記念として、母に標語を書いてもらうことにしました。
ありがとう、母上。大切にします。
小学生のころ、飼育ケースで部屋がいっぱいになっても
文句ひとつ言わずに暖かく見守ってくれた母上、
本当に感謝しています。
考えてみれば、自然界のナナフシは、母の顔を見ることなく死んでいきます。
これに対し、わたしたちニンゲンの多くは、母に会う機会がいくらでもあるのです。
有難いことです。
感謝の気持ちを句にしてみます。
天仰ぐ ナナフシ 母の顔知らず
(解説)ナナフシ(ナナフシモドキ)の幼虫は、上へ上へと移動する習性があり、梢の先端では天を仰ぐような仕草をする。新緑の中、青い空に向かって両手(前腕)を広げるナナフシ。年老いた母を持つ作者には、ナナフシの仕草が、天上の母に思いを馳せているかのように感じられたのである。
母への想いを詠むというのは、ちょっと気恥ずかしいですね。
もう一句詠んでおきます。
母の顔、お前とおんなじ 顔だった
(解説)日本産ナナフシの多くは、オスなしで卵を産んで増える。つまり、子は親のクローンであり、母子の姿かたちは原則的に同一なのである。
トゲナナフシ親子
いわさきちひろ マグカップ。
母の日のプレゼントとして人気があるそうです。