トビナナフシベビーの飼育はむずかしい(その2)

トビナナフシベビー(初齢幼虫)は、とても小さくて弱々しいのに、
ものすごく速いスピードで動きます。

  ヤスマツトビナナフシ初齢


トゲナナフシやコブナナフシの初齢幼虫は、指でつまむことが可能なくらい
丈夫な体をしていますが、トビナナフシでそんなことをしようものなら
圧死してしまいます。
 
  トゲナナフシ初齢


動きについても、トゲはゆっくり、コブはほぼ静止しているのでとても扱いやすいです。
これに対し、トビナナフシはかなりのスピードで動きまわるので、扱いに困ります。

  コブナナフシ初齢


たくさん孵化したトビナナフシを、最初は小プラケを横にして飼育しました。
このとき、エサ替えにとても苦労しました。
開けたケース蓋から、たくさんの幼虫が次々外に脱出し、四方八方に逃げていきます。
しかも、トビナナベビーは上へ上へと登る習性があるので、知らない間に飼育者の腕をつたって体を登っていきます。
最後には飼育者の頭に到達し、頭のてっぺんがムズムズします。
思い出すだけで頭が痒くなります。

 
 

現在は深底のポリプロピレン保存容器を逆さまにしています。この方法は、狭い天井部分に幼虫が集まってくるので、比較的幼虫を扱いやすいです。