トビナナフシ幼虫の飼育はむずかしい(その3)

トビナナフシベビー(初齢幼虫)の飼育で気付いたことを記録しておきます。
トビナナ初齢が上へ上へと移動する習性があることは先日書きました。
おそらく、クモなどの外敵に合わないうちに、地表から樹を登り新葉へと素早く移動するためでしょう。
この習性が飼育では問題となります。
 
 ヤスマツトビナナフシ初齢幼虫


トビナナベビーは飼育ケースに入れると、すぐに天井に集まってきます。
困ったことに、食草が天井に触れていないと、トビナナフシベビーは天井に集まったまま何も食べず、餓死してしまう危険があるのです。
これが、飼育中のニホントビとシラキトビの初齢幼虫を全滅させてしまった最大の原因だと思います。
現在は、ヤスマツトビナナフシ初齢を10匹程度飼育中ですが、ヤスマツベビーは比較的低い位置にある葉っぱでも食べてくれる傾向がある気がします。


また、、水分を補給してやろうと、霧吹きで水を吹きかけることもトビナナフシベビーには致命的となることがあります。
水滴にトラップされ動けなくなってしまうのです。


ちなみに、現在のヤスマツトビナナフシの飼育法はこんな具合です。