ゾウムシさん、踏まれても大丈夫?
ツマが私の部屋に突然入ってきて言いました。「キッチンでこんな虫が死んでたわよ・・」手には丸められたティッシュを持っています。
ティッシュを受けとって中身を確認してみると、まさかのシロコブゾウムシ。飼育ケースにいるはずのゾウムシさんが、なぜキッチンにいたのでしょうか。
目を近づけて見てみると、体を硬直させて丸くなっています。「ははっ、大丈夫、大丈夫、死んだふりしているだけだから」と、ゾウムシの擬死についてツマに詳しく説明したいと思いましたが・・・止めておきました。
「どうしてそんなところにいたのかなあ~?」と笑顔でツマを部屋から送り出し、早速シロコブゾウムシの飼育ケースをチェックしてみると、蓋が緩んで隙間ができていました。4匹居るはずのゾウムシさんが1匹もいません。飼育者として恥ずべきことながら、脱走させてしまったようです。
どこにいるのかな~と天井を見てみると、早速1匹発見。隣の部屋のツマに気づかれないようサッと身柄を確保しました。部屋の中を見回して、本棚の上を歩いていた3匹目を収容。
最後の1匹がなかなか見つからないので部屋中を探して歩いていると、何か硬いものを踏みつけました。「やばっ ゾウムシさん踏んじゃったよ」慌てて足の下のゾウムシさんを確認したところ、さすがの硬い外骨格のおかげで、何ともありませんでした。飼育ケースに戻すと早速ノコノコ歩き始めました。
シロコブゾウムシさん、ほんとうに頑丈な生き物ですね。そういえば、今回、虫嫌いなツマがあまり嫌そうな顔をせずゾウムシさんを持ってきたような気がします。これも丸っこくてユーモラスな体形のおかげでしょう。エサの確保さえできれば、とても良いペット昆虫だと思います。