春のゾウムシさん採集

ルーチーンになっている週末のランニング。今日は起床時間がやや遅くなったので、日差しを避けるために林道を走ることにしました。ついでに、本日のテーマを「昨秋にゾウムシを採集した場所を確認してみること」に。福井市内のA山、T山を目指して出発です。時刻は6:30 天気は快晴。

 

ゾウムシさんが集まるクズの葉を確認していきます。山に自生しているクズは河原など平地よりも成長が遅いようです。葉はまだ少ないですが、蔓(つる)を伸ばして周囲の木々の上に這い出しています。木々を支柱として成長し、覆いかぶさるように葉を広げる戦略でしょう。

 

まずはクズの葉の近くで、小さなコフキゾウムシを見つけました。正直、今日はゾウムシをみつける可能性は低いと思っていました。うれしい発見です。成虫で越冬はしないようなのですが、もう羽化してきたのでしょうか。

(ところで家で写真を拡大してみると羽根が左右に分かれているようです。コフキゾウムシは翅が退化して癒合していると思っていました。急に自信が無くなりました。もしかして別の虫かもしれません。)

 

続いてオジロアシナガゾウムシをクズの蔓の上で発見。これは越冬成虫でしょう。

 

その近くで嬉しい発見がありました。シロコブゾウムシです!!クズの葉を齧っていました。現在注目している昆虫なので大興奮です。

 

シロコブゾウムシが成虫で越冬するかどうか、はっきり記載された文献がないのですが、越冬成虫ではないでしょうか。理由は、比較的体が大きいのに気温の低い山中で早くから発生していること。また、飼育中のシロコブゾウムシが容易に越冬しているからです。このゾウムシさんは自宅にお迎えすることにしました。

 

結局、山中を中心に15㎞あまりも走ってしまったのですが、まったく疲れを感じない楽しいランニングとなりました。