長崎ランニング


8月下旬に長崎出張したときに
早朝ランニングをしました。
原爆史跡と長崎港を回るコースです。



スタート地点は、山王神社の近くです。
山王神社には有名な「一本柱鳥居」があります。
1945年8月9日にプルトニウム爆弾がさく裂した際、
鳥居の半分だけが吹き飛ばされずに残されました。
映画「シン・ゴジラ」にも映っていました。



神社の境内入口にそびえ立つ2本の巨木は
被爆後に生き残ったクスノキです。
太い幹にぽっかりと空いた傷跡が痛々しい。



クスノキの傍らに置かれた大きな石。
原爆の爆風で飛ばされ、クスノキの幹にめり込んでいた石だそうです。



山王通りを北に向かって走り原爆公園へ。
爆心地に立っているモニュメントです。



浦上天主堂の遺壁。


 


爆心地のすぐ傍らを流れる「下の川」。
被災直後の写真が当時の惨状を伝えます。


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川に降りる途中に、被爆当時の地層が観察できる窓があります。
崩れ落ちた瓦が、層をなして堆積していました。



原爆公園からさらに北に向かうと平和公園があります。
広々とした公園ですが、ここにも原爆の爪痕が残されています。
足元には長崎刑務所のコンクリート塀の遺残が点在。



平和祈念像



これまでになく神妙な気持ちになったランニングスタートになりました。
ここからは、長崎港に向かいます。
浦上川沿いの遊歩道を走って南下します。



右手に見えるのが稲佐山
長崎市内のどこからでも見えるランドマークです。
稲佐山からみる夜景は日本三大夜景として有名でそうです。



長崎港にはたくさんの船が停泊。
オレンジの船は軍艦島に向かうクルーズ船です。



大波止のターミナルに巨大なオレンジの球。



長崎水辺の森公園に到着しました。
長崎港を眼前に望む広々とした公園です。
そろそろ良い時間になってきたので
折り返してホテルに戻ることにしました。



坂本国際墓地。
古くから異国人が居住した長崎だけに
漂う雰囲気が一味違います。



グラバー家のお墓があります。
合掌。



原爆関連の史跡や港町長崎を一巡できて
とても有意義なランニングとなりました。
朝6時30分から3時間かけて走りました。



(追記)
浦上天主堂を是非見ておきたいと思ったので
翌日のランニングの際に立ち寄りました。
早朝5時、少し明るくなってきた空の下、
天主堂のシルエットが浮かびます。



毎朝、5時に朝の礼拝があるようです。
修道服を着たシスターが、天主堂に向かう急な坂道を登っていきます。
会釈をしながら写真を撮らせてもらいましたが、
あまりに厳かな雰囲気なので、ランニングウエアのいでたちでは
これ以上近づく気になれませんでした。



浦上地区は江戸時代は潜伏キリシタンの中心地で、
さらに現代では原子爆弾被害の中心地となりました。
苦難に満ちた歴史を思い描きながら帰路につこうとしたとき
突然、空に虹が現れたかと思うと2-3分で消えてしまいました。




(追記)
長崎ノート


カステラの福砂屋本店。
歴史ある建物で本店を訪れる価値あり



出島でみた解体新書(複製)