コフキ幼虫テスト:プリンカップ内に枯葉を置いてみた
今年のコフキコガネ幼虫は、腐葉土メインで手間をかけずに育ててみることに決めていました。しかし、なにかと要らぬ手出しをしてしまうのが人の常。
腐葉土の真ん中に、乾燥させたプラタナスの葉を少し湿らせて置いてみました。ピリンカップに詰めたのは完熟腐葉土ですが、完熟なのでタンパク質や炭水化物はほとんど分解されているはずです。少しでもコフキ幼虫の生育を早めるため、まだタンパク質や炭水化物が残っている枯葉を食べてもらおうという魂胆です。
一晩おいて調べてみると、枯葉のすぐ下に幼虫がいました。枯葉を食べたかどうかはまだ定かではありませんが、試みとして悪くなさそうです。
文献をみると、どうもコフキコガネ類は比較的深い土中に産卵し、幼虫はそのまま深い場所で生育するようです。これに対し、ドウガネブイブイなどのコガネムシは未熟の堆肥に好んで産卵し、比較的浅い土中で堆肥や植物の根を食べて成長すると書かれています。
他のコガネムシが住む浅い層を避けて、深い土中で生育することが、コフキコガネの生き残り戦略なのかもしれません。しかし、コフキコガネが住む深い土中には分解の進んだ有機物しかないでしょうから、養分を補うために木の根を齧ることが重要なのではないでしょうか。今回の枯葉は木の根の代わりの栄養源になってもらおうという考えです。