山道ランニングの途中で
近くの小山の山道をランニングしました。道端の草の上のキリギリス幼虫を観察していたところ、老齢のご婦人に話しかけられました。
「植物に関心がおありですか?」
「いえ、昆虫なんですけど・・・」
「どんな昆虫がいるんですか?」
「バッタみたいなものです・・・」
70歳くらいの上品そうなご婦人で、昆虫になど関心はなかろうと思って返答していましたが、続いて意外な言葉が返ってきました。
「あらっ、わたしはナナフシを飼っているんですよ。昆虫好きのお仲間ですね。今日はナナフシのエサの葉っぱを採りにきたんですよ」
ご婦人は手に持った桜の葉を見せてくれました。
ご高齢の女性のナナフシ飼育者がいるとは思っていなかったのでびっくりしました。こんなところで偶然出会うとは!
「えーっ、そうなんですか。ボクもナナフシ飼っているんですよ。今はトゲナナフシだけですけど」
「私の飼っているのはナナフシモドキかしら。もう7年も飼ってるんですよ。」
7年間、世代を繋いで飼育しているのだろうか?そうだとすれば、ナナフシ飼育上級者ではないか!
最近はジムで走るようになり、野外を走ったのは久しぶりでした。こんな出会いもあるし、自然観察しながらのランニングもいいものだなあと感じました。