コフキコガネ飼育ふりかえり
いつのまにかコフキコガネが羽化していたことを昨日書きました。
忘れる前に経過を記録しておきます。
まず、親となる成虫の飼育は2017年7月です。
コフキマザー。
成虫の飼育はモミジイチゴの葉をエサにしていました。
卵はほとんどが地表にばらまき産卵。
参考記事: コフキ女子の産卵と死
卵は湿らせた赤玉土あるいはオアシスの上で保存。
産卵後2週間程度で孵化。
飼育はプリンカップで開始。
サツマイモが餌です。
参考記事:コフキ・ラボラトリー(2017)開始
コフキコガネはサツマイモを食べて大きくなっていきます。
サツマイモを埋め込みました。
土は観察しやすいように意図的に浅くしています。
サツマイモの葉が生えてくるので適時剪定。
なお、最初はジャガイモも入れていましたが
あまり食べた様子がないので途中からはサツマイモのみ使用。
コンテナ外観。
アイリスオーヤマ バックルコンテナ BL-21 クリアを使用。
幅450mm×奥行295mm×高さ260mm。
観察しやすいようにと、フタを切り抜き、透明テーブルマットを挟みました。
普段は蓋の面に新聞紙を置いて暗くしました。
しかし、わざわざフタを切り抜く必要はなかったかもしれません。
サツマイモは萎んできたり腐敗してくるようなら交換。
週に1回程度土の表面に霧吹きをします。
コンテナは部屋の片隅に置き、冬はエアコンで19℃位をキープ。
2018年2月の幼虫。1年も経たないうちにかなりの大きさになります。
が、問題はここから。
1年以上経過してもあまり大きくなる様子がなく、蛹化もみられませんでした。
これは、以前のクヌギの根を用いた飼育でもみられた問題点です。
成長が進まない原因として、栄養(特に蛋白)不足の可能性を考えました。
自然界で、草木の根以外に土壌生物を捕食して蛋白を補っている可能性はないだろうか?
新江ノ島水族館からシロスジコガネの繁殖例(多頭飼育)が報告されているが、共食いによる栄養補給が行われていた可能性は?
試しに、蛋白源としてミールワームの蛹を与えてみました。
食べているところを一度だけ確認しましたが、これが羽化に影響があったのかは不明です。(写真矢印はハニーワームの蛹ですが、これは食べませんでした)
わたしのぐうたらな性分のため2回程度与えて後は止めてしまいました。
今後、再飼育することがあれば、課題としたいです。
そして、今回の羽化確認。
コフキコガネは、まだまだ謎多きプリチーな昆虫です。