アオドウガネ飼育:2代目誕生しました

飼育中のアオドウガネです。昨年夏に採集した成虫を飼育し多量の幼虫が生まれました。今年3月から次々と2代目の新成虫が羽化しています。簡単に累代飼育できるかと思いましたが、次々と成虫は死亡していきました。

生き残っていた新成虫に6月になってやっと生殖行動がみられました。産卵しているかそろそろ確認してみることにしました。なお、飼育ケース内の床材は防臭マットで、産卵エリアとしてカブマットをいれたプラカップを用意しています。消臭マットを使っている理由は、清潔でよい匂いがすること、幼虫採れすぎを防ぐこと、明るい背景になって飼育していて楽しいことです。

 

さて、産卵エリアのカブマットを調べてみると・・・幼虫や卵はゼロ!昨年成虫を飼育したときはこの方法で幼虫をゲットできたのですが。

 

消臭マットを調べてみると、幼虫が何匹もいるようです。


卵から産まれたばかりと思われる幼虫(右下)や、さらに成長した幼虫(右上)が次々と見つかりました。結局、卵9個、幼虫5個を発見しています。

 

卵や幼虫はカブマットに入れて飼育することにしました。アオドウガネは野外の個体がすでに出現していますが、今年は採集は行わず、累代をもう少し続けてみるつもりです。

産卵エリアが機能しなかった理由は不明ですが、マットが乾燥気味だったからかもしれません。3月、4月に生殖行動が見られなかったのは、気温の関係でしょうか。アオドウガネはどこにでも生息している一般種ですが、飼育してみるとなかなか面白いものです。