コフキコガネを飼ってみます
昨夜、仕事から帰宅すると、玄関の灯火の下にコフキコガネがひっくり返っていた。脚をバタバタさせてもがいているが、起き上がることができないようだ。放置するのもちょっとかわいそうなので、起こしてやろうと手に取ってみると、意外と可愛い昆虫ではないか。体にはビロードのような艶のある毛が生えていて、眼はクリクリとして愛らしい。ひとまず飼育ケースに収容することにした。
コフキコガネは、毎年2-3回は玄関先で見かける昆虫だが、市街地のどこで発生しているのだろうか。おそらく近くの公園が一番有力な発生地だろう。とすれば、公園近くの灯火にはコフキコガネが集まっている可能性が高い。さっそく早朝に公園近くのコンビニに探索にいってみると、予想通り灯火の下に何匹ものコフキコガネが転がっていた。元気のよい2匹を追加収容。
家に帰ってインターネットで調べてみると、採集した合計3匹のコフキコガネは2オス・1メスのようだ。オスはメスに比べて立派な触角(お髭)をしているのが特徴。写真左がオス、右がメス。
オスは、刺激すると触角を大きく広げる。威嚇しているのか、興奮しているだけなのかは不明。
せっかくなので飼ってみようかと、飼育法を調べてみたが、ほとんど報告がない。幼虫は主に広葉樹の根を食べ、成虫はその葉を食べるようなので、適当に飼育セットを組んでみることにした。
飼育ケース:プラケース大
床材:園芸用の土+ヤシ殻繊維(ベランダ園芸用の残り)。園芸用の土には白い顆粒が含まれていて、後に卵を見つけにくくなる可能性があるが、まあ細かいことは言うまい。
成虫用のエサ:ナナフシ飼育に用いたオアシスセットを流用。とりあえずコナラ・クヌギ・シラカシ・ミニバラ・サクラ・ヤマグワの葉を挿してみた。
幼虫用のエサ:植物の根が無くても産卵はするのかもしれないが、念のためツユクサとヘビイチゴを植えておいた(ナナフシ用の流用)。もし、卵や幼虫を確認できたらエサの条件を変えて飼育してみよう。
メスはすぐに床材のなかに潜っていった。はたして産卵してくれるだろうか。